紅茶の等級(グレード)は、紅茶葉のサイズや形状を表すものです。その紅茶がどのような紅茶なのかをおよそ判断できます。

知っておくと便利な紅茶の等級区分

最近では、パッケージに「BOP」・「OP」などの表示があるものがありますが、これが紅茶のグレードを示すものです。等級区分の仕方は生産国・生産地ごとに異なりますが、表のオーソドックス製法の4区分とCTCを理解しておくと、紅茶を購入する際にパッケージを見て、その紅茶がどのような紅茶なのかをおよそ判断できます。

オ|ソドックス製法 OP
オレンジ
ペコー

細長く、撚りのかかった大型の茶葉で葉肉は薄い。一般に茶葉の長さが7~11mmのもの。橙黄色の芯芽フラワリーを多く含んだものはFOPという。茶葉をカットしていないホールリーフタイプはこの他、P(ペコー)、S(スーチョン)など。

BOP
ブロークン
オレンジ
ペコー

OPを揉捻する際にカットしたものでサイズは2~4mm。芯芽を含む上級品が多く市販品の多くはこのタイプ。
水色は濃く、コクがあり、香りに優れている。茶葉をカットしたブロークンタイプはこの他、BP(ブロークンぺコー)など。

BOPF
ブロークン
オレンジ
ペコー
ファニングス

BOPを篩いにかけたときに落ちる1~2mmくらいの茶葉。
BOPより香りも水色も濃く出るので上級品のティーバッグに使われることが多い。

D
ダスト

最も細かく1mm以下の粉状の茶葉。良質のものは、良質でかつ浸出が早く、香味もより強いことから高値で取引される。クズ、チリ、ホコリなどの意味ではないので注意。

CTC製法

細かい粒状でティーバッグに使われる。アフリカの茶葉のほとんどがこのタイプ。CTCは、CRUSH(押しつぶす)、TEAR(引き裂く)、CURL(丸める)の頭文字をとったもの。

※略号Fについて:FOPやFBOPのようにFが最初に付く場合と、BOPFのように最後に付く場合があり、それぞれ区別されます。最初に付く場合は「フラワリー」(花の香りのような)を意味し、最後に付くものは「ファニングス」(細かい粉茶)を意味します。