高い品質を誇る産地、京都府

明恵上人(みょうえしょうにん)が栂尾(とがのお)で茶の振興をはかり、山城・宇治・仁和寺・醍醐などに植えたのが宇治茶の始まりといわれています。
その後、お茶は大衆化され、1336年に足利尊氏が『建武式目(けんむしきもく)』において茶寄合いを禁止するほど盛んになりました。
足利義満・義政は宇治茶が優れていることを認め、自ら茶園をつくってお茶の栽培を奨励したことから、宇治地方はお茶の著名産地となりました。
現在、日本各地に普及しているお茶の栽培技術や製茶法(蒸熱法)をみても、その大部分が宇治にならったものであることがわかります。また、宇治では生産量よりも品質・のれんを誇るといわれ、長年の経験に基づいた茶畑の管理と恵まれた自然を活かし、上質の玉露・てん茶・煎茶の産地となりました。

地区 一番茶摘採時期 特徴
①宇治 4月下旬 主に玉露の産地。水色淡く、味は濃厚(玉露)
②宇治田原
③和束 (わづか) 主に煎茶の産地。紡錘形で重く黒ずみ、香気強く清涼
④南山城