近年急速に生産量を伸ばすケニア

ケニアで紅茶生産が開始されたのは20世紀になってからで、イギリス資本によるものです。現在では、生産量世界第2位で、スリランカを上回ります。
お茶の栽培に適した自然環境と豊富な労働力、さらに新興国のため近代的な設備と技術を揃えることができ、ケニアの紅茶生産量の伸びは、他の諸国を圧倒しています。
茶園の標高は平均して2,000m。インド洋に面する赤道直下の高原国で熱帯性の気候で、年間雨量が1,500mm以上でお茶の栽培には最適な地域です。また、摘採後1~2週間で次の摘採が可能であり、自然環境にも恵まれています。
クオリティーシーズンは1月末~2月と7~9月の2回ですが、年間を通じて安定した品質のよい製品ができることで評価を得ています。
茶園が新しく樹が若いので、香りもフレッシュで明るい紅色の水色をしています。マイルドな中にすっきりとした渋みとフレッシュな味わいが特徴で、クセがないのでブレンド用やティーバッグ用に多く利用されています。紅茶のタイプは、ほとんどがCTC紅茶。ミルクティーはもちろん、どんな飲み方にも合います。

ケニア
茶葉 ほとんどCTC(※)タイプ
風味 すっきりした渋み、フレッシュな香味
水色 明るい紅色
適する飲み方 ストレート・ミルクティー・レモンティーなどクセがないので、どんな飲み方でも
収穫シーズン 品質のよい物は1月末~2月と、7~9月の2回
その他の特徴 良質で価格が安い

※CTC:細かい粒状。CTCとは、CRUSH(押しつぶす)、TEAR(引き裂く)、CURL(丸める)の頭文字をとったもの。